人生、山あり谷あり、と表現されますが、それは人生を俯瞰できていればこそ言えること。
代り映えのない日常の中におりますと、今の時間が永遠に続いていくのではないかと思うことがあります。
何も好転せず、何も起こらず、そのまま人生が続いてしまうのではないか。
自分の思い描いている夢や希望がなかなか叶わなかったり、辛く苦しい時間を過ごしておりますと、本当に人生には良いことが起こるのだろうか、と、疑うこともあるでしょう。
そんな時、心をどう保つべきなのか。
人生、山あり谷あり。
あなたは今、人生において、どのあたりを歩んでいますか。
山の登り坂ですか、谷への下り坂ですか。
山頂は、ゴールでしょうか。谷間は、耐え忍ぶ時間でしょうか。
そうではないですね。
私たち人生というのは、山や谷を登り下りしながら、どこまでも続いていきます。足を止めることはできません。
今、自分がつらいと思っているその時間は、山頂までの登り坂かもしれません。もう少しで山頂に着く道です。
しかし、山頂に着いても、そこはゴールではないのです。
自分が今、思い描いている夢や希望は、人生の通過点でしかない、ということです。
その前後には登り下りがあり、また次の夢や希望に繋がっていく。
人生において大切なのは、今を楽しむ、ということ一点です。
人生における登り坂であっても、下り坂であっても、穏やかな道であっても、どの地点、どの道が良い、ということはありません。
山頂がいいわけではなく、谷間が悪いわけでもない。
重要なことは、どこにも到達出来ないことを悩むことではなく、夢や希望を想像することでもなく、今この瞬間を楽しんで、一歩ずつ進んでいくことです。
人生には、今しかないのです。
今を疎かにして夢や希望を想像するだけの人生は、もうやめましょう。
一歩ずつ進みながら、周りの風景を楽しむ。
起こる出来事を楽しむ。過程を楽しむ。
それが出来れば、あなたの人生は好転するでしょう。
今を楽しみ、一歩ずつ進むことが、人生好転の秘訣なり。