最近、5Gというキーワードをよく耳にするようになりました。5Gは、世界中で利用がスタートし、普及が進んでいます。
日本では、いつから、どのような展開になるのでしょう?
そして、われわれ日々、インターネット回線を利用しているユーザーにとってのメリットはあるのでしょうか?

5Gは日本ではいつからスタート?
Q.5Gは日本では、いつからスタート(導入)
A.5Gはすでに、大手業界各社でスタートしています。
ドコモ | 2020年3月25日から |
au(KDDI) | 2020年3月26日から |
ソフトバンク | 2020年3月27日から |
楽天モバイル | 2020年9月30日から |
5GはNTTドコモからスタート

Q.NTTドコモからスタートしたのですね。
A.ドコモは、サービスを提供開始した時点では全国で150か所が対応エリア。今後、対応エリアを増やしていく予定で、ドコモは2021年以降はスタンドアロン(SA)サービスを提供する方針を明らかにしています。
スタンドアロンサービスは、5G独自の周波数帯を設けることによって、5Gの技術の環境を提供するものです。4Gの周波数帯と5Gの周波数帯が混同しないため、5Gの可能性を存分に引き出せます。
将来的に4Gの周波数帯に空きが出れば、その空きに5Gが利用できるように移行することで、更にユーザーが快適に5Gに接続できるようになるのです。
auの5G進捗状況は?

Q.auの進捗状況はどうでしょうか?
A.こちらは、全国15都道府県の中でも限られたエリアからサービスを提供開始して、順次基地局の整備が進められています。2021年3月末時点で5G対応基地局を1万局にまで増やし、2022年3月末には5万局を設置が目標です。
auの特徴は、DSS(Dynamic Spectrum Sharing)の活用を検討していることが話題です。
DSSは、4Gの周波数をLTEと5Gで分け合う方法。4Gの基地局から5Gの信号を混ぜて送信できることので、5Gの普及が早くなると言われています。ただし、この方法を活用すると、4G利用者が今まで通りスムーズに通信を行えなくなるリスクがあります。
ドコモはDSSを活用しないで、独自の5G通信網を構築する方針です、よって、今後、キャリアごとの5G通信の質に違いが出てくる可能性があると思います。これは、整備されていく流れの中で、大きな違いになってくかもしれません。
ソフトバンクの5G対応は?

Q.ソフトバンクは、一番、コマーシャルを見かけるのですが、
A.対応エリアは東京や大阪、愛知などと地方限定的で、都心部でもまだ十分に5Gが利用できるようになったとは言えない状況です。2021年3月末時点で5G対応基地局を1万局にまで増やし、2022年3月末には5万局を設置すると同時に人口カバー率90%超を実現するという目標を掲げているため、今後の動向が注目されています。
ソフトバンクが話題になっているのは、「見えないアンテナ」を開発していることです。
「見えないアンテナ」をコンビニエンスストアなどの商業施設、駅、駐車場といった場に設置することで、基地局の整備がなかなか進まないエリアで、5G通信が利用できると言われています。
コストを抑えながらスピーディーに5Gのアンテナの設置が可能になり、基地局よりも5Gを普及させられるだろうと期待されています。
安さで話題の楽天モバイルの導入状況は?

Q.楽天モバイルもコマーシャルをよく見かけるようになりましたし、
A.楽天モバイルは、5G通信を「驚きの料金」で利用できると発表しているのが話題です。
2020年の6月頃に5G通信を提供する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によって9月までサービス提供を延期されましたが、その分、ユーザーのために一番良いサービスの展開をはかったのだと思われます。
5Gを利用するメリットは?
Q.5Gを利用すると、どんなメリットがあるのですか?
高速通信は、最大のメリットではないかと思います。データの受信速度によって通信機器の進化が問われていると思います。
通信速度は、ビジネス(商用)においてもプライベートにおいても、重要視されていますね。誰にとっても時間は大切ですから。大容量通信のメリットは、高品質の画像が楽しめることですね。
5Gは、4Gと比較すると約1/10程度の遅延になるとも言われています。
5Gでは、多人々が密集するような場所でも快適にネットワークにつながるということです。
5Gは、今後の通信インフラを考えていく上で重要なキーワードだと思います。
5Gの実働によって市場はどう変わるのか

Q.5Gの実働によって、
A.すでに、業界各社が5G対応の規格のスマートフォンについては、紹介していますし、これからは、5G対応の機種について、人気が移動していくことが十分あり得ます。
5Gに関連する「ミリ波」とは何?
Q.ところで、5Gスマホのことが話題になると「ミリ波」という言葉をよく聞くようになりました。ミリ波ってなんでしょうか?
A.「ミリ波(mmWave)」は、電波で波長が1~10ミリメートル、一般的に30GHz帯から300GHz帯の電波のことです。
この周波数帯の電波を英語ではEHF(Extremely High Frequency)と呼ばれることもあります。
日本は、n257と呼ばれる、26.50~29.50GHzの周波数帯が5Gに使用されます。
厳密にはここは30GHz未満ですが、この5Gで使われている周波数帯も「ミリ波」帯とおおよそ呼ばれています。
大手業界各社は、このn257と呼ばれる周波数を、総務省より割り当てられています。
楽天モバイル | 27.00GHz~27.40GHz |
NTTドコモ | 27.40GHz~27.80GHz |
KDDI(au) | 27.80GHzHz~28.20GHz |
ソフトバンク | 29.10GHzHz~29.50GHz |
スマートフォンは、暮らしのなかですでになくてはならないツール。
その未来が、5G導入によって、いかにユーザーにとって、メリットがあるのか。新しい技術につきもののデメリットはどんなものがあるのか、よく理解して、しっかり暮らしに役立てていきまょう!
