資本主義において、物を持つ、ということは、とても価値のあることとして捉えられています。
私たちの生活においては、家や土地、家具や生活用品、身に着けるものに、それぞれブランドとしての価値が存在しております。
良い物を持っていれば、それがステータスとなる場合もあるでしょう。
さて、そうした物としての価値というのは、本質的な価値以外に、人がストーリーを付け加えた付加価値があります。
ブランド品のマークや、制作者・デザイナーの名前、希少性といった付加価値によって物の価値が全く変わってきます。
その付加価値に人は物欲を感じ、物を買い求めているのです。
さて、自分らしく生きていく上で、どのようなものを所有するか、というのは極めて重要です。
自分の選択を突き詰めていくと、他人が付けた付加価値ではなく、自分の物を見る目が養われていきます。
自分は何に良さを感じ、何を選択するのか。
それは物の選択に限らず、仕事や食事、人間関係においても言えること。
自分の選択というのは、自分の表現でもあります。
本質を求めるのは良い、しかし、社会の中で生きていく以上、社会的な面を失ってはなりません。
物事の本質と社会的な面のバランスを取り、自分を表現していきましょう。